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zoom RSS Radiohead『Pablo Honey』(1993年)

<<   作成日時 : 2011/03/18 22:21   >>

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へえ、そっかこれ93年なんだ。今や全世界が一挙手一投足を注目するバンド、レディオヘッドの1stアルバム。新譜を聴く前に、全アルバムレビューしておきたいなーと思い、まずはこれから。


「英国からのグランジへの回答」と言われたように、クリーンなギターと轟音のコントラストや荒れ狂うギターは、USオルタナティヴの影響を受けているし、ホワイトノイズ化したギターサウンドはその前に流行ったシューゲイザーを髣髴とさせる。硬質なクリーンギターは80年代のU2的とも言えなくもないかも?
また、「Creep」で歌う「僕はだめな奴だ」「僕は醜い」という歌詞やそのイギリス人らしい脳裏にへばり付く声は、(似ているという訳ではないけど)80年代のザ・スミスなんかを髣髴とさせるだろう。


つまりは80年代〜90年代初頭のUK、そしてUSのグランジ・オルタナを吸収したサウンドであり、いやはやレディオヘッドはデビューしたときから既に鬼っ子だった、なんて言い方も出来るのだが、「それって今から見れば彼らじゃなくても出来たでしょ?」「流行りに乗ってるだけで個性は無いでしょ?」という批判もあるだろう。っていうか後者の意見のほうが多いように見受けられる。好みは別にして、それは反論しようがないかな、と俺は思う。


トム・ヨークは今に比べると、声を荒げ一般的な歌唱(?)でしっかりとメロディを歌っている。かなりメロディの立った、良い曲がたくさん入っているアルバムだなあ、と聴き返して思う。

そしてジョニーのギターはこの頃から節々でキレてて心地よい。「Creep」での有名な「ガコン!」の所や、サビでかき鳴らすところ、「How Do You?」の暴れ具合、「Stop Whispering」のラストのノイズ、「Vegetable」の間奏もたまらなく、シューゲとUSオルタナの中間を行く、かゆいところに手が届くギターノイズだ。笑。「Anyone Can Play Guitar」のイントロなんかもいいし、「Blow Out」のラストに来る洪水のようなノイズの嵐は壮絶だ。


彼らがその後に発揮する鬱メロはAnyone Can Play GuitarのAメロとか、「Blow Out」で聴くことができるが、まだ全体を覆うほどの印象強さは発揮されていない。そこは欠点でもあるが、僕としてはポップで開けたメロディ(今ではあまり聴けない)を歌いまくるのはそれはそれで心地よく、美しく感じてしまう。全曲コンパクトに纏められているし。
まあ、それはまだ様々な展開に凝ることができなかった、未熟さゆえなのかもしれないけど。ただ、その未熟さも時には青臭さとして輝いて見えることも確かだろう。


しかし聴き直すと自分のツボな音出し過ぎだろこいつら。そりゃ90年代初頭の良いところどりだから当然か。今こういう音のバンド出てきたら俺CD買っちゃうだろうなあ、ってな具合だ。本作が彼らの個性が発揮されたアルバムではないことは分かっているが、なんか最高傑作でも良い気がしてきたな笑

トム・ヨークは本当に精一杯歌い上げているように感じる。これも1stアルバムならではかも。エモーショナルだ。
「Vegetable」「Prove Yourself」の、冷たさと熱唱感が同居し、かつポップというのは本当に素晴らしい。「Lurgee」が本作のベストかな。キラキラと輝くアルペジオが美しい。

駄作とバッサリ断じちゃう気持ちも分かるけど、俺の好みからするとツボってしまうわけで、切り捨てるには勿体ないかもしれませんね。



評価:8.2




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