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zoom RSS Radiohead『OK COMPUTER』(1997年)

<<   作成日時 : 2011/03/23 01:06   >>

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言わずと知れた90年代UKロックの金字塔とか言われちゃうほど絶賛絶賛大絶賛、なアルバムである。


鉄壁なアンサンブルを見せていたギターロック『the bends』から更に飛躍。エレクトロニカや、ポーティスヘッドやDJシャドウのようなトリップホップから影響を受けた独特の音像を作り出している。
またピンクフロイドからも影響を受けており、特に転調や複雑な曲展開の楽曲も目立った(特に4部構成のParanoid Android)当初は「プログレ的」と評価されていたようだが最近あんま聞かないよねその話。インタビューでトムかジョニーが「参考になるかと思ってキング・クリムゾンとか聴いてみたけどダサすぎてさ!」みたいなこと言ってたからか。


歌詞は、エアバッグで助かった友人の話からインスピレーションされた「Airbag」、物質的な欲望や暴力を描写し最後には「神は神の子らを愛す、イェイ!」と皮肉る「Paranoid Android」、人々が望む安定・友愛・健康などを想起させる単語を羅列した後「檻の中のブタ/ 抗生物質漬けの檻の中のブタ」 とコンピューターボイスにしゃべらせた「Fitter Happier」など、基本的に暗く攻撃的だ。また自我の混乱を描写し時に現代社会や政治を皮肉る内容となっているようだ。
(そもそも「OK(と答えを出す)コンピューター」っていうタイトルが、コンピューター無しには生きれない現代に対する皮肉になっているでしょうし。)


ま、歌詞は正直なところ我々日本人リスナーの大半は考えながら聴いちゃいないのだから、歌詞評価は除いて(英語できればもっとRadiohead好きになれそうなんだけどなあ)このアルバムがなぜそんなに名盤なのか?っていうのは未だに議論されたりする。
「とにかく最高!」っていう人もいれば「どこが凄いの?」て言う人までいると。

これ発売されてかなり立つけれど、まだまだ「これの何が凄いのよ?」ていう議論はされるべきなんじゃないかな。だって絶賛され過ぎでしょう。(俺は単純に好きだけど)。


ツイッターでは「洋楽ロックリスナーがまず最初にぶち当たる壁」みたいなことも言われてたんだけど、僕はかなり構えて聴いたからか「あーこういう感じかー、嫌いじゃないな」という感じですんなり入りました。


まず言えることは、ロックキッズの興味を電子音楽を初めとするいろんな音楽へ向けさせたっていうことは言えるでしょう。これはアルバムの内容自体の評価ではないけれど。
前述したとおり、エレクトロニカやトリップホップからの影響が見られるし、ここからポスト・ロックへ向かった人も多いのでは?


そして、実験的と言われているサウンドではあるがかなりギターロック色も残っていることが特徴として挙げられ、ギターロックのカタルシスとエレクトロニクス導入したサウンドが絶妙のバランスで折衷され、だからといって誰かのモノマネのように中途半端にとどまることなく、独特の冷たい質感を出すことに成功している。まあ、このアルバムが評価されているのはたぶんそういう点なのだろうと思います。

あと、これだけ他ジャンルを横断・吸収しているにもかかわらず、ポップであることかな。前作と比べてもメロディはかなり鬱メロ化しました。しかしその鬱メロですら印象的。なんたって「Karma Police」がシングルだからなあ…。


ちなみに「レディオヘッドが革新的だったことは一度もない。彼らはただただ曲が良かったのだ」っていう意見をネットで見たことありますが、それも結構同意はするかな。



彼らは現代社会に対して皮肉をこれでもかとぶちまけながら、でも現代的でスペイシーな音像は結局は現代を象徴しているようで…。、寒気がするほど無感情に思えるような冷たすぎる音と、それに対して乗る悲痛で感情的なボーカル。対照的な側面を併せ持ちつつ、独自の世界を作り上げた。そんなところも、このアルバムが名盤たる所以な
気がします。


僕はトムヨークの鬱メロも嫌いではないけれど、やはりラスト3曲「No Surprises」 「Lucky」「The Tourist」の、比較的明るく美しい楽曲群が好きだ。もちろんそれはそれまでのアルバムがダークな雰囲気に満ちていたから余計開けたもののように感じるのだろう。 あ、Luckyはそんな明るくないか笑 でもアルバム終盤でゆったりとした、浮遊感満載の楽曲はどことなく救われる感じがして、カタルシスを感じるのです。

「The Tourist」は、歌詞を読む限り地獄に落ちていくような内容なのですが…どうもメロディの美しさと、宇宙を漂っているようなゆったりとした感覚と相まって、やっぱり何故か救われるような感じがして、非常に素晴らしいと思います。


Radiohead好きだしむしろKid A以降が逆に好きだがこれだけはよくわからん、という方、もう一度だけ聴き直せばそんなあなたも絶対に引っかかる部分があるはず…!



評価:9.2




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