空白依存症

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zoom RSS Yeah Yeah Yeahs『Fever to Tell』(2003年)

<<   作成日時 : 2011/04/04 14:14   >>

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これも久々に聴き直したけれど、凄いテンションだこれ・・。

NYから出てきたベースレス編成の3人組。1曲目「Rich」から喉が潰れるようなノイジーなボイス。曲構成とかメロディとかそんなもん考えられてないような、ただただ前進しただただ毒を振りまく。叫びまわり気が触れたかのようにぶっ壊れた女性ボーカル、カレンOは00年代最初のライオットガールか。喘ぎ声と唸り声、エロティックな声とドスの効いた声、ひっくりかえるキュートな高音と男性的な低音…そんな対照的な部分を交互に繰り返す彼女。


そしてギターもめちゃめちゃキレている。鋭角的に刻むギターはポストパンク的に聴こえる時もある(「Date With The Night」は、ポストパンク・リバイバル以降に現れたブラッド・レッド・シューズっぽいかなーなどと思ったり)。しかし突然ノイズを振りまき暴走、縦横無尽かつラフにバッキングを繰り返す様、それはガレージロックでもあり、オルタナ的でもある。


久々に聴いて「こいつはゴキゲンだぜ…」と一瞬でも思った俺はやはり耳がおかしいのだろう。これは、この緊張感と混沌はまさしくニューヨークの音だ。
テレヴィジョンにパティ・スミス、そしてもちろんベルベット・アンダーグラウンドを生んだ、恐らくNYの街のヒリヒリとした空気を反映させた、パンクの元祖にも数えられるバンド達。ヤーヤーヤーズは、彼らの系譜を確実に次ぐ存在だ。


カレンOの歌唱は、やはりパティ・スミスを髣髴とさせる(僕はパティスミスそんな聴いてないけど)。

そして、ソニックユースのキムゴードン姉御をも思い起こさせる部分もある。やはりニューヨークの血か。ギターサウンドのノイジーさ、暴走するこの感じもソニック・ユースの影響下にあるだろうし。


ということで今思えばオルタナティヴ・ロック的なレコードとも言えるわけで、聴き直して俺のテンションが上がりにあがったのもそういうオルタナな要素に俺のセンサーがしっかり反応したのだろう。当時はやはり「メロディ主義者」として、なかなか取っつきにくくもあったのだが(ま、そのころからガレージ・リバイバルバンドの中では好意を持っていたけど)。


ガレージ・ロック・リバイバル的な一枚として記事にしようと思っていたのだが、そんなチャチなもんじゃない。
これは2000年代初頭に現れた、ノイジーで最高に毒々しいリアル・パンク。やっぱ女の子がブチ切れたときに男は勝てんのですわ。笑 


でも、ちょっと確信犯というか知的な部分もある気がするバンドだ。その証拠として、このアルバムのハイライトであるしなやかで美しいミドル・チューン「Maps」を挙げる。
ずっと暴走気味で前進してきた彼らが九曲目にようやく飛び出す、美しい歌。
これですよ皆さん。ベルベットもソニックユースも、そのノイズを切なさ、そして「歌」に転化する瞬間、もっともその真価を発揮すると思ってるくらいです僕は。彼らも、それが出来る。
そして「Modern Romance」も、パティ・スミスが「Sunday Moring」をカヴァーしたかと思うほどに煌めきを放っている。NYの混沌に対する、いや00年以降の世界の混沌へ対する鎮魂曲のようだ。


評価:8.2








※ちなみに、「Maps」って1stに入ってたんだ…ははは。ただの暴走アルバムだと認識してて今聴いたらびびりましたよ。どんだけこのレコードを今まで対して聴いてなかったを痛感しました・・。
あと、ツタヤでブルックリンコーナーが出来ていて、アニコレやヴァンパイヤ・ウィークエンドらの隣にこれおいてあってちょっと違和感。でも出身地によるそういう解釈もあるのか。

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