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zoom RSS Waking Ashland『The Well』(2007年)

<<   作成日時 : 2011/05/29 20:19   >>

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2006年〜2007年くらいには、若干「ピアノ・エモ」というのが流行った。その名の通り、ピアノを入れたエモであり、ラウドではなくかなりポップで、大味な美メロを前面に押し出すバンド達がこう呼ばれていた。サムシング・コーポレイトやメイなどが先鞭をつけ、ドリーム・ステイトとこのウェイキング・アッシュランドがそれに続いたという感じか。


僕は、洋楽を聴きだした当時、こういう「エモ」を追っていた。ジミー・イート・ワールドが好きだったから、そういう美メロバンドを探していたところに出てきたので、飛びついた。このバンド、ナノ・ムゲン・フェスにも呼ばれていたっけ。ドリームステイトも。


まあ、このバンドの1stは、ジミーイートワールドをさらにポップに、チージーに水増ししてピアノ入れて、という感じで当時の2chエモスレでは盛大に叩かれていた。「こんなのただのポップスじゃん」ってな感じだ。正直、僕も今聴くとメロディがなかなかくどいなと思う。1stもいつか記事を書こうと思うので詳しくはその時にしたいが、まあ分かりやすいモダン・エモだったと。


それで、本作は2ndアルバムなのだが、これが実は今でも聴けるんじゃないか?と引っ張り出してみたのだ。


本作は、1stで見せたお得意の「突き抜ける系美メロ」を封印した作風になっている。いわゆる「脱エモ」とか言われて、当時のファンは賛否両論だったのだと思う…けど賛否とかそんなレベルじゃなかったか。youtubeに2ndの曲が全然ないところを見るに、たぶん売れなかったんだろう。

M-1「Salt Lake Jam」から、ちょっと土臭さすら感じさせるピアノ・ロックンロール。たしかに、たまに武器であるファルセットも聴かせるが、今のポップパンクシーンでもよくあるような大味なメロディを封印している。
ところどころで聴ける鉄琴の音もアクセントになっており、(前作に比べれば)しつこさを感じさせない作りになっているように感じる。アレンジは割と工夫が無いというか、ギターワークとか特に大したことなくてその辺はつまんないけどw

とにかく今回は「エモ」とか、恐らく彼らが影響を受けたジミー・イート・ワールド的な音楽を狙わずにただただ良いポップ・ソングを書こうとしてるのが伝わってくる。

どうやらフロントマンのジョナサン・ジョーンズがDeath Cab For CutieやThe Kooksなどにインスパイヤされ、「流行ではなく、一年で忘れさられる作品でもなく、10年後に聴いても感動できる作品」を目指したという本作は、まあ10年後に残る作品とまではいかないが、ある程度「脱エモ」に成功していると思う。
M-6「Sinking Is Swimming」では悲哀なピアノ・バラード、M-7「Mark Like Mine」もどこかほっとするような雰囲気になっているのも、前作よりは幅の広がりがあるだろう。
M-8〜10くらいが前作みたいな感じでどうも微妙なんだけどね。そこが惜しい…。


1stの時の「I am For You」のようなキラーは無い。しかし、今ならそんなよくありがちな美メロ曲よりも本作のM-2「Handful Of Names」、M-4「Diamonds In The Hillside」の落ち着いた楽曲や、ウキウキするようなピアノロックンロールであるM-11「Money」の方がよっぽどアンセムめいている。


エモというジャンルがとうとう「売れ線ロック」となったこの頃、2ndで「脱エモ」してピアノ・SSWのような路線になった彼らを見て、その選択は正解だと思ったが、この後すぐに解散してしまった。ジョナサン・ジョーンズはWe Shot The Moonというバンドで現在活動しているが路線は1stのような突き抜け・大仰メロディなエモ系のようで、少しがっかりだ。ま、こんなのも聴いてましたよと。んで、これはまだ今聴き直しても悪くないなと。


評価:7.9





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プラダ トート
2013/07/06 03:08

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