いまだに消えないシューゲイザー・リバイバルの灯火ですが(とか書くとさもシーンを追ってきた人間のようですが全然知らないw)、それはエレクトロニカやポストロック勢のシューゲ再評価を皮切りにして、鼻で笑われてすらいたシューゲイザーっていう一時的なブームも時代の参照点だってことを確認したっていう事なんだと思います。だからそういった連中は、シューゲイザーをいい意味で「一つの武器」程度に扱っているように思うのですね。当時のシューゲもそりゃ個性的なバンドはいっぱいいたのでしょうけど一般的にはマイブラ以降はどれもこれも轟音のウィスパーボイス付きっていう様式に囚われて消えていったのでしょう。しかし、リバイバル勢は参照点の一つとして捉えてるだけですので、エレクトロにシューゲ乗っけてみたり、ちゃんと歌ものにしてたり、もう轟音は消えてギターポップになってたりとか、そうやって面白いバンドが出てきているという訳です。…が、彼らリンゴデススターはそんな中では恐らく珍しいほど「正統派」なシューゲイザーを演奏しております。 本作は日本デビュー版EPみたいな感じなんすかね?てっきりこれが1stだと思ってたけど、今年出たやつが1stとのことなので…。 もうマイブラのジザメリ割りとでも言うような、ど真ん中。M-3「Some Kind Of Sad」は声がジザメリというか、雰囲気がすごくそれっぽい。正直「それ以上でもそれ以下でもない」感は満載ですが、これぞリバイバルってな感じですか。まさに「ザ・シュゲイザー」。M-2「starrsha」は疾走シューゲという感じで好きですが、他の曲は特にひねりのないシューゲイザー。でも、しっかりとしつこくはない良いメロディーがあるからか、トータル時間も短めだからか、かなり聴きやすく、2009年の後半はよく聴いてました。 彼らがこの「ザ・シューゲイザー」なサウンドをどう成長させていくのかは楽しみなところで、結局それ以上でもそれ以下でもないシューゲイズを続けるハメになるのか、それとも何処かで化けるのか。そんな期待は膨らむような…。まだまだ純白のバンドって感じっすかね。 「そもそもシューゲイザーって何さ?」という方にはやはりMy Bloody Valentineの『LOVELESS』を聴いてみることをお勧めしますが、ぶっちゃけどんな音楽か知りたいならこれでもいいかも。それくらい、まんまじゃん!なシューゲイザーです。 評価:8.0 |
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