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zoom RSS Best Coast 『Crazy For You』(2010年)

<<   作成日時 : 2011/08/01 05:44   >>

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なぜかは知らないが、2010年のインディー・ロックのキーワードは「ビーチ」や「サーフィン」であったようだ。前々回のドラムスは「レッツ・ゴー・サーフィン」だし、前回のMGMTのジャケはサーフィン。Wavvesは「キング・オブ・ザ・ビーチ」だし、ビーチ・ハウスなんて名前まんまじゃねーか。彼らと関係なさそうなスーパーチャンクも何故かジャケが海岸だったし(まあ、今羅列したやつらに比べてなんか寒そうな海だったけど)。あとゴリラズも「プラスチック・ビーチ」とかそんなんだっけ?
そんで、このベスト・コーストもそんな感じだったと。


このビーチ・ブームは09年のアニマル・コレクティヴのメリウェザー〜がスタートだったんじゃないかと勝手に俺は睨んでいるわけですが、なんでしょうか、ビーチボーイズへの憧憬なんだろうか。アニコレ、ドラムズあたりはありそうだけど、このベスト・コーストはそんな感じはしないように思う・・・。やっぱ、結局は近年のバンドにみられるサイケデリックな感覚と、USインディーに根付くローファイ・サウンド。この2つが、あったかい夏のビーチでダラダラとひなたぼっこする感じと非常に相性がいい、そういうことなのだろう。


女性ボーカルは、さわやかな感じはしないが妖艶でも太い声でもなく、それこそ倦怠感のある声で甘いメロディーをなぞっていく。ローファイでかつリバーヴ感の強いサウンド、うっすらと足されるコーラス・ワーク、ときたまやる気のないハンド・クラップやドラムの金物の鳴り……まさしく、ひなたぼっこダラダラ系サウンドの王道(ってなんだそりゃ)を行くアルバムだろう。


やはりM-1「Boyfriend」、M-2「Crazy For You」が作中のキラーだろう。前者は、実はあまり聴いたことは無いんだけどヨラテンゴあたりにも通じるような。しかし頭2つにキラーを置いて、もうそれ以降は似たり寄ったりの曲で埋めてます、みたいなのはなんぞ(と思ったがラストの曲がPV曲だったりもするんだけど)。こういう音の振れ幅の無さはインディーバンドが陥りやすい傾向な気がするが。それもすごく倦怠感を増す要素になってるような気がしてしまうが。

あと、曲が短い。ハードコアバンドかっていうくらい短い。ギターの鳴りと付随してリズム隊…みたいな演奏と金太郎飴なアルバムはある意味パンク的とも言える。M−11「Happy」とかの単純なテンポの良さとかもある意味パンクというか。その辺がさらにテキトーな印象を与え、それはそれで悪い印象は与えないのだけどね。これが今のアメリカのインディーロックの、一つのシーンの傾向だったりするのだろう。
改めて聴くとそうは思わなかったが、初めて聴いたときはシューゲイザーを通過しているようにも思えた。近年のインディーバンドはローファイとシューゲイザーは当たり前のように通過してます、みたいなのが多くて、ニワカなオルタナ主義者な嗜好である僕は、個人的には歓迎している。New Times Vikingがシットゲイズ(ゴミみたいなローファイ+シューゲという意味だろう)と呼ばれたりしているし、最近盛り上がっているチル・ウェイヴもシューゲイザーとローファイは必修単位みたいな、そんな感じするし。


次作ではニューウェーヴっぽいチープなシンセとか入ればいいのに。とか思いました。合いそうな気がするんだが、どうだろう。



ま、こういう音は好きです。好きですが、ダラダラビーチ系が流行り過ぎるのも、どうなのかなとか思ったりもしなくもない。結局は逃避というか気持ちいいの当たり前なんだし。や、逃避は好きだけど。


評価:8.3






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