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zoom RSS Mystery Jets 『Serotonin』(2010年)

<<   作成日時 : 2011/10/10 20:11   >>

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ツイッターの僕のTLでは大人気だったこのアルバムですが、何故なんでしょうね。確かに素晴らしいんですが。特にブルックリン界隈をはじめとするUSインディーは勢いがあったもののUKの若いバンドは元気がなかったと言われ続けた2010年ですが、そんな中で、フォールズ、クラクソンズ、ジーズ・ニュー・ピューリタンズなんかと並んで僅かに反撃したのが彼等ミステリージェッツだったと。ロッキンオンもスヌーザーも悪い評価はしてないものの、まあ、そこそこ褒めていたレベルだったようですが、TLで人気があったのは未だに「UKロック」という良く分からん概念やジャンルに希望や期待があるリスナーが多いという証拠のような気がします。


ミステリージェッツは、僕は1stを中古で買ったのですが正直肌に合いませんでした。当時はいわゆる「テムズ・ビート」と呼ばれたらしいっすね。その頃のUKは全然わかんなかったなあ……。しかし、2ndでは80sっぽい(良い意味での)軽薄さとポップなメロディーを身にまとい変貌したらしく、2nd自体は持ってないんですが「いいな〜欲しいな〜」と思ってたらとうとうこの3rdが出てしまったとw


そして、この3rdアルバムは、恐らく2ndでやった80sっぽい軽さや軽薄なサウンドを自分たちの物にして、しかしバブリーな雰囲気からは脱却して、メロディーに磨きをかけ、1stとは違うものの自らのルーツであろうサイケデリックな要素を垣間見せた、そんな印象。



ドラッグが抜けきったような脱力感と空虚な感じ、祭りの後のような雰囲気で、それでもあくまでポップに鳴らして見せたような…感覚的ですが。そして、このアルバムがTLで異様に騒がれた理由を推測するに、そして僕も気に入った点として、久々の「イギリスらしいバンド」としての一枚だったんじゃないかと。

「UKらしさ」という感覚は人によって違うでしょう。60sのブリティッシュ・インベイジョンを、もしくはブリティッシュ・ハードロックを「UKらしさ」だと感じる人も多いと思いますが、僕が思い浮かべるのはブリット・ポップであったり、その直後に出てきたマニックスやアッシュなどの、しっかりと骨格を持ち、ギター・コードをかき鳴らしながら、切ないメロディーをポップに歌い上げるギターバンド達だったりします。そして、ミステリージェッツの本作もそんな感じがするんですよね。良質なギターバンドという感じが。


もう一つ付け加えるならば、そういうUKらしい(僕の感覚で言えば90年代ギターバンドっぽい)のに、近年のUSインディーにも太刀打ちできそうな雰囲気があること。適度な打ち込みやシンセに、シンプルなメロディー主義的な側面(僕がそう感じるだけかもw)、そしてサイケデリックなルーツに、何よりリラックスした雰囲気。


そんな要素が、本作が何故か人気があった理由ではないかな、と。


ファニーなシンセで幕を開けるM-5「serotonin」がベストトラックですが、M-2「It's Too Late To Talk」の儚げにtoo late…と美しいコーラス部分も涙を誘うし、M-7「Dreaming Of Another World」の(おそらく2ndっぽさを強く引き継いだ曲だろう)踊れながらも切ないメロディーも甲乙つけがたく、というか特に捨て曲も無く、でもアクが強いわけでは無いのでフラットに聴けるかと思います。メディア的には「テムズ・ビート」からとっくに脱却し、80sリバイバルもいち早く成し遂げてしまった彼らに興味が無いのかもしれませんが、佳作です。音楽メディアの忘れ物的一枚。



評価:8.5









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