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zoom RSS New Order 『Singles』

<<   作成日時 : 2017/03/20 23:52   >>

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ニューオーダーは凄いバンドだ。

まず、彼らは伝説的ポスト・パンクバンド、ジョイ・ディヴィジョンの残党である。
ジョイ・ディヴィジョンはパンク・ロックに感化され結成されたがボーカルのイアン・カーティスの陰鬱な歌詞やボーカル、独特の空気感などによってパンクロックとは一線を画すサウンドを鳴らしていた。すなわちポスト・パンクだ(彼らがゴスに強い影響を与えたのは僕にはわかるようで良く分からない)。イアン・カーティスの自殺後、残りのメンバーが結成したのがニューオーダーだ。

ジョイ・ディヴィジョンの時点でシンセが使われていたが(名曲「Love Will Tear Us Apart」でもシンセ・リフが印象的)、ニューオーダーはそこから更にシンセサイザー路線を拡大させていく。
「Blue Monday」はメンバーがイアンの死を聞かされたのが月曜日だったことから命名されておりとんでもなくシリアスだが、楽曲自体は先鋭的なエレクトロ・ポップだ。
このような路線の楽曲を聴けば、彼らはニューウェイヴの中のエレクトロ、テクノ・ポップ一派と見なすことが出来る。
つまり彼らはロックにダンス・ミュージックを掛け合わせたバンドの先駆者のひとつで、今でいうダンス・ロックなんていうことをやってるバンドは彼らに足を向けて寝られないのである。

彼らはアメリカのアンダーグラウンドで芽生えていたハウスにも興味をしめした(はずだ)。その中でもアシッド・ハウスというジャンルに感化された。
ヨーロッパのDJたちはアシッドハウスのレコードを買い、それをロンドンやイビザ島(ヒッピーの聖地だ)のクラブで流しまくっていたらしい。
彼らは所属事務所のファクトリーとの共同経営でマンチェスターに「ハシエンダ」というクラブを作るほどだった。そのようなアシッドハウス・ムーブメントの中で作られたのが『テクニーク』だが、すなわち彼らの活動や作品がイギリスの80年代末の「マッドチェスター」ブームに繋がっていったのだ。そもそもハッピー・マンデーズのバンド名がブルーマンデーから拝借したものという時点で自明だが。
このマッドチェスターからストーン・ローゼズやプライマル・スクリームのようなUKロックの大物が出てきたわけで、そして彼らや、このブームに感化されてブラーやオアシスが出てきたということを考えても(ブラーの1stはマンチェだし、ノエル・ギャラガーはインスパイラル・カーペッツのローディーだったし彼自体もよくハシエンダに行っていたという)ニューオーダーにはとてつもない(直接的・間接的問わず)影響力があることがわかる。


と、このあたりの話がこれまた教科書的な話なわけだが、ニューオーダーの素晴らしさとは、ただの踊れる「エレクトロ・ロック」なのではなく、そこに常にメランコリアがある部分だと思う。
ベーシスト、ピーター・フックの高音ベースがなぞるメロディーもその切なさを助長している。「Ceremony」「Temptation」「Bizarre Love Triangle」または「60 Miles An Hour」のような楽曲のベースラインや歌メロ、透明なサウンドスケープはいつも僕を切ない気持ちにさせる。
その切なさとメロディー・センスは「Regret」で最もよく発揮されている。大名曲だ。


今回の選盤は2nd「権力の美学」でも良かったが、彼らにはいろんな時期にいろんな名曲があり、ニューウェイヴを代表するバンドというだけでは物足りなかったのと、ベストアルバムの知名度的には「サブスタンス」なのだろうが、近年の「Krafty」「Crystal」「Waiting for the Sirens'call」のような名曲も聴けるということで2005年リリースのシングルスにした。しかし本当に偉大です。一家に一枚、ニューオーダー。









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