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zoom RSS The Police 『Synchronicity』(1983年)

<<   作成日時 : 2017/08/27 13:15   >>

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ザ・ポリスも、前回のU2と同じくパンク/ニューウェイヴのムーブメントに乗ってデビューし80年代のスタジアム・バンドになったバンドだが、おそらくガチでそれらに影響を受けたU2と違い、ポリスはムーブメントを「利用」してブレイクした、という印象がある。ジャズ・ベーシストとプログレのドラマー、そして後期アニマルズのギタリスト。明らかに演奏が上手い、手練れの連中だったのだ。それなのに、あまり演奏が上手くなくても出来るパンク・ロック的な楽曲をプレイ…というのは確信犯的過ぎる。彼らはそれにレゲエのリズムやギターカッティングを混ぜ合わせた。泥臭さがなく洗練されたその音楽は「ホワイト・レゲエ」と呼ばれたと言うが、本当に人種/社会的な面からレゲエに強く影響を受けていたザ・クラッシュからは「スティング、お前はレゲエを盗んだ!」と批判されたのはさもありなんという感じだろう(出典はThe 1975のタナソーのレビュー)。


ネガティヴなことを書いてしまったが、初期の「Can't Stand Losing You」「Walking on the Moon」のレゲエ・ソングは、白人解釈によるためかそれとも70年代末〜80年代的な冷やかな手触りのコーラス・ギターがそうさせるのか、レゲエであってレゲエではないような先鋭的なサウンドに僕には聴こえる(昔聴いたときはレゲエの影響だと思ってなかった…)。
80年代において実験性と大衆性の両方を獲得した稀有なロックバンドという評価も、うなづけるところはあると思う。


さて、本作は彼らのラスト・アルバムにして最高傑作とよく言われるアルバムである。もはや下手なパンクの振りをしなくてよくなった彼らのプレイヤーとしてのポテンシャルはもう十二分に発揮されている。Syrup16gの「イエロウ」に強く影響を与えたであろう疾走チューン「Synchronicity I」、パーカッシブでアフリカンな「Walking in Your Footsteps」、なんか突然ぶっ壊れてるボーカルと不穏な曲調の「Mother」、揺れるギターアルペジオがまた変態的な印象を残す「Miss Gradenko」などの実験的な前半と、「Synchronicity II」「Every Breath You Take(見つめていたい)」「King of Pain」「Wrapped Around Your Finger」「Tea in the Sahara(サハラ砂漠でお茶を)」というグレイテスト・ヒッツに収録されている名曲連発という後半で構成されている(正確にはSynchronicity IIはレコードA面に入ってるんだけど)ところもニクく、ドラマチックで素晴らしい(レコードで聴くとまた印象が違うんだろう)。

余談だが、名曲/代表曲の「見つめていたい」はシンプルなアンサンブル、ミュートギターのリフが素晴らしく、コーラス部分の「Oh can't you see〜」の歌メロとかも非常に素晴らしいと思う。有名な話だが、歌詞がピュアなラブソングにも受け取れるものの実はストーカーの曲だとか監視社会を連想させるとか、ダークで偏執的な歌詞で素晴らしいです。その辺も大衆性と実験性って感じなのだろう。






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