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zoom RSS Guns N' Roses 『Appetite for Destruction』(1987年)

<<   作成日時 : 2017/08/27 16:30   >>

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今まで80年代のアルバムについて書いてきて、やれニューウェイヴだポストパンクだ言ってきたけれど、本当はHR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)全盛の時代なのでありまして、そこを意図的にガン無視してきたのであります。苦手なので。

イギリスからはニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル(NWOBHM)と呼ばれるムーブメントが起こり、イギリスらしい硬派なメタルが、アメリカではLAメタルまたはヘア・メタル、グラム・メタルなどと呼ばれる享楽的でポップなスタイルのハードロックが流行した。英米以外の国からもメタルバンドが出てきたり、ジャーニーのような中堅プログレ・バンドがそのテクニックとドラマチックな作曲能力を生かして売れ線スタジアム・ハードロックをやる、みたいなパターンもあった(プログレ・ハードとか産業ロックとか言われた)。
やはりロックというのは世間的にはハードロックのイメージであるわけで、「ロックって髪長くて派手な格好して、うるさくて、ボーカルが叫んでて、そういう音楽なんでしょ?」みたいな、音楽をあまり聴かない人が抱きがちなイメージというのはHR/HMを指しているのだろうし、俺より上の世代の男子なんかは高校生くらいになると洋楽にかぶれてこういったHR/HMを聴きだす、みたいなことがありがちだったのだろう。


ということで80年代後半のHR/HM界の頂点いたガンズ&ローゼズだ。モトリー・クルーやラット、ポイズンに代表されるバブリーなハードロック、LAメタルに含まれることもあるが(前身バンドのL.A.GunsがLAメタルだったこともあり)この手のバンドが好きな方からするとガンズをLAメタルに入れるな!という感じらしく、ガンズには「ストリート感」があり、よりパンク・ロックの影響も受けており(アイアン・メイデンのようなブリティッシュ・メタルにもパンク・ロックの疾走感からの影響があると言われることもあるし、モトリー・クルーもピストルズをカバーしているけど…)、どっしりと構えたリズム隊とブルージーなギター、ガチで「危ない」感じ(本来の本作のジャケットは発禁処分を受けている。通称「レイプ・ジャケット」)は、他のLAメタルと一線を画していたとか。

ギタリスト、スラッシュがレスポール人気を復興させたのも加点ポイントだ。当時の速弾きを代表するヴァン・ヘイレンはリアをハムバッカーに代えた改造ストラトキャスターを使用しており、このタイプのストラトが人気だったのだが、スラッシュの活躍によってレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ以来のレスポール使いとして名をはせた。速弾きと言うよりブルージーなギターだったのも特徴だ。


まぁこう、ハードロックを理解しないとアメリカのロックについて本当の理解は得られないんじゃないかってことでね、取り上げているというのもあるんですよね。結局今でもメインストリームの売れているロックって広義のハードロックだったりするじゃないですか。フーファイターズ的なポスト・グランジとか……まぁこの辺はグランジの回でやるべきか。


聴いてみると、M-1「Welcome To The Jungle」やM-6「Paradise City」のリフとか、M-2「It's So Easy」、M-7「My Michelle」とか、80年代的サウンド・プロダクションだからこう聴こえるけど時代をもう少し先のプロダクションにしてヘヴィに録音すれば、大してハードロック寄りのグランジと変わんないんじゃないのって感じもしますね。
それこそ「Paradise City」もそうだし、「My Michelle」もそうですけど、イントロが凝っていて楽曲がドラマチックですよね、緩急をつけていて。それが一番発揮されてるのはM-8「Sweet Child O' Mine」なのでしょう。ベタですがこの曲が圧倒的に一番好きで、何と言ってもスウィートなリフ!美しく優雅な歌メロ。純粋に良い曲ですね。そして終盤の「Where do we go?Where do we go now?」と歌われるエモーショナルなパート。こういったドラマチックでエモーショナルな展開は後の楽曲の「November Rain」でも見られますし、というかこういういろんなアプローチが出来るからいろいろやりまくっちゃったのが次作の2枚組アルバムなのでしょうね。


AC/DCもヴァン・ヘイレンもアイアン・メイデンもジューダスもボンジョビもモトリーもなく終わらせるのかよ!と言われそうですが80年代のHR/HM全盛を象徴する1枚ですね。






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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。いつも楽しく読ませて頂いております。

HR/HMはあまり聴かないんですが、ガンズのこの1stは本当にカッコイイですよね。曲も演奏もラフでパンキッシュな感じが前面に出ていて、明らかに同時代の売れ線HR/HMと一線を画する感じがあって。メンバーのアウトロー的な佇まいとかもすごくカッコイイ。未だに売れ続けているというのも納得です。

話は逸れますが、グランジブームの頃にHR/HM全般がダサいという風潮があって、でもツェッペリン、サバス、ヴェノム、メタリカ、AC/DC、モーターヘッドあたりはOKだったとか、ニルヴァーナのカートはヴァン・ヘイレンを嫌いと言ってたけど、実は隠れ大ファンで、共演した時にエディに笑顔で握手を求めにいったとか、調べると面白い事実が色々と出てきますね。

ヴァン・ヘイレンが90年代にグランジ寄りのアルバムを出しましたけど、以前の私はヴァン・ヘイレンがグランジに便乗したのかと勘違いしていたんですが、実際は逆でヴァン・ヘイレンがグランジ勢に多大な影響を与えていたという。。。調べれば調べるほど色々と面白い話が出てきますね。
かかど
2017/09/05 22:30

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