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zoom RSS Radiohead『Hail To The Thief』(2003年)

<<   作成日時 : 2011/04/03 02:53   >>

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『Kid A』『Amnesiac』のエレクトロニカ作品から一転、本作はバンド・サウンドに回帰した作品だと言われる。
ま、一転っていうほどでもないのだけど。

前作や前々作ではギターサウンドらしいサウンドは影をひそめていたが本作ではそれが復活、久々にレディオヘッドのアンサンブルが味わえるスタジオ作品になっていると言えるだろう。


んで、本作が音楽的進化の無い「停滞作」と世間では言われているようだが、僕は全くそのように感じない。

バンド回帰といっても、ミニマルなサウンドやリズムへの意識が強い本作は前作、前々作でのエレクトロニカへのアプローチが無いとできなかったことだろう。
もっといえば、コンピューター上で処理していた前作、前々作で実験したエレクトロニカなサウンドを、こんどはそれをそのままバンドサウンドでプレイしてしまったという感じがする。つまり中身は出来るだけ変えずに、しかしフォーマットはバンドサウンドへ移行したと。
そこには、かつてはギターバンドであった経験も加味され、肉感的で生々しいサウンドが展開されている。

そう、これは初めて彼らが今までのキャリアの総決算を試みたような感触に仕上がった偉大な作品であろう。


「散漫だ」という批判もあるが僕にはそう感じないし、敢えて言うなら「バラエティに富んでいる」という話だし、「長い」というのは彼らのキャリアの中では長めのアルバムかもしれないが、トータル56分程度のアルバムであり、別に一般的な長さであろう。
たしかに今思えば、次作「イン・レインボウズ」や前作に比べて音が悪いというか、バランスが悪いというか。立体的に聴こえない、空間を湿らし凍てつかせるかのごとく広がるあの異様な音の良さっていうのは無いんだけど。そこは欠点として批判される部分かもしれない。
しかしどうも僕にはこれが不評な理由がよくわからんのですよね。ってかコレが不評で何故イン・レインボウズは傑作っていう評価なのかが不明なのです。



「1曲に凝りすぎて時間をかけすぎないこと」「無闇に長い曲を入れないこと」などを目標として掲げ、荒々しい作風を志向したという本作は、あいかわらずの鬱メロは発揮されているものの、聴きやすい。鍛え上げられた分解されたリズムとロックバンドらしい演奏によるカタルシスが味わえて、僕はKid A以降なら今の所これが一番好きかな。

「2+2=5」「Sit Down, Stand Up」「Where I End And You Begin 」「Myxomatosis」などは特にそのような荒々しい傾向が強い。まさに生々しく肉感的というべきか。それに加えて「There There」が飛び抜けた印象を持つ楽曲だろう。

逆にKid Aに入ってそうな、悲哀を感じさせるピアノ・バラードや、まるで空気を切り裂くような機械音で緊張感を醸し出した、アムニージアックに入っていそうな楽曲も存在する。ま、総括的なアルバムということっすね。

あと個人的に、ハンドクラップが入る妖しく揺らめく楽曲「We Suck Young Blood」が好きだ。


「泥棒万歳」と名付けられた本作。ブッシュ大統領を泥棒と例え、彼に対する皮肉だとか。間違ったことを正しいと教えられてきた、というテーマを示す「2+2=5」で彼らはこう歌う。「王のもとに行き 空は引きずり下ろされる」。いろんな解釈が在るだろうが、相変わらず彼らは現代への警鐘を鳴らそうとしているのだろう。


ただ一つだけ残念なのは、彼らが一度エレクトロニカ〜テクノにどっぷりと浸かってしまって、リズムなんかが面白くなってそれはそれは素晴らしいんだけど、バンドサウンドに回帰しても「OKコンピューター」のような絶妙な雰囲気・空気感を持つ音は作れないのだなということ。作る気もないだろうけど、ちょっと残念か。もうあの頃には戻れない。



評価:8.5




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Blondonsbiona
2013/11/24 11:06
There are plenty of petite women in the situation and we're totally ignored. Clothes have steadily become larger because the population increasingly becomes heavier. Case in point some three years ago, I was desperate to discover some black denim slacks. I went to this mall and looked in in relation to store. I could not discover anything below a dimension 3. I normally wear your size 0 (possibly then, I have to soak up the waist by 2") http://www.changresidencepatong.com/ この新鮮な表現で何が起こっingenuitiveのでスタイルハウスに新ーリヤ提供によって書かれたように、特許の合成皮革であっても多分デニム等、
JosephOt
2014/07/23 15:35

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