空白依存症

アクセスカウンタ

zoom RSS The Jam 『In The City』(1977年)

<<   作成日時 : 2016/08/16 21:32   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像



ザ・ジャムはパンクじゃないやい!ネオ・モッズなんやで!みたいな話もよく言われるので触れる必要もないかもしれないけれど。モッズ・リバイバルというのがこのバンドの本質なのでしょう。パンクロックとは原始的ロックンロールへの回帰運動なわけですが、モッズ系ロックンロール・バンドを当時の若者が結成したらパンクとハモってしまった、ということなのだろうか。
しかし自分にとって映画『さらば青春の光』を見たのは大きかった。これを10年前に見ていたらまた俺の音楽観も変わっていたのかもしれないし、ちゃんとファッションとかにも興味持ってたかもしれない…。まぁ、意味のないイフはやめよう。今だからこそ、あの映画を理解できた、楽しめたのかもしれないし。


まずはやはりM-1「Art School」、M-7「In The City」のような勢いのある楽曲の魅力が光る。ジャキジャキとしたリッケンバッカーと直線的なベース、驚異的にタイトなドラム。チバユウスケも言ってたけどすげータイト。いやこれタイトなのかな?やっぱ音がデカいだけじゃね?スネアの音がいいだけじゃね?違う?ちょっと早いんじゃない?まぁ、とにかくこのドラムが生み出すアッパーな(それこそモッズが夜遊びするときにキメていたような覚醒系のドラッグの効果を表現したような…)緊張感。そんな演奏に乗る若き日のポール・ウェラーの渋さと熱さが同居した声。これがどこかいびつな、カクカクとしたグルーヴを生む。


M-2「I've Changed My Address」、M-3「Slow Down」、M-4I Got By In Time」あたりも上記2曲に近い勢いのあるナンバーなのだが、キンクス、フー、スモール・フェイセズなどのモッズ・バンドから影響を受けたロックンロールを衝動的に演奏してる感じもするし、古いR&Bっぽさもあって、彼らがそういうブラック・ミュージックに傾倒していたことが垣間見える、気もする。M-6の「Badman」、ミッシェルガンエレファント「CISCO」辺りの系統の曲の元ネタですね。

M-8「Sounds From The Street」はポップな歌がちょっと聴ける曲で、60年代モッズ系のバンドもポップな方向性の曲はけっこうあったので、その辺の影も見えるし、ポール・ウェラーのポップセンスってとこなのかな。
M-9、M-10は前半のパンキッシュな色が落ち着いてきて、ロックンロール寄りな感じになっている。音自体はかなりハードに録れているけれど、ザ・ジャムは1stの時点でただの暴走する若さだけが売りではないことを十分に表現していると思う。


これをロンドン・パンクの一枚に入れていいならば、多分その中で一番好きなアルバムかな。驚異的なテンションのドラムとこのジャキジャキ感と青さ、普通に素晴らしいでしょ。ただ、わたしくダムドの1st未聴という愚か者なので、それ抜きの評価ですが。いやぁ、借りよう借りようと思ってたらいつのまにか行きつけのツタヤから無くなってたんすよ〜〜〜。


もともとモッズというのはジャズやR&Bを愛聴していたわけで、彼らもモータウンとか好きだったわけで、そういう方向性はどんどん濃くなっていく。本作の1年後の『All Mod Cons』は言うほどそこまでブラック・ミュージックて印象無いんだけど(イングリッシュ・ローズみたいな良い曲も書き始めてバラエティに富んでいるけど)、後期のザ・ジャムを経て、ポール・ウェラーはスタイル・カウンシルで完全にそっちに行っちゃう。日本ではネオアコと同じようなオサレな音楽として評価された感じなんだろうか(フリッパーズ・ギターが元ネタにしてたりね)。その後ポールウェラーはソロでうだつが上がらない時期もあったが90年代半ば、『Stanley Road』でブリットポップのゴッドファーザーとして完全復活、という。ざっとウェラーのキャリアを(紙媒体からの知識だけで)書いてみたが、やっぱもっとちゃんとソロとか残りのザ・ジャムも聴きたいですね。スタカンは2枚聴いた。まぁ、『Stanley Road』は完全にキンクスとかそっちのUKロック万歳な作風でね、やっぱこの人はこれが伝家の宝刀なんだ感含めて、なんかこう、メッチャかっこいいですよね。(なんだこの文章)







テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
The Jam 『In The City』(1977年) 空白依存症/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる