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zoom RSS Dinosaur Jr 『You're Living All Over Me』(1987年)

<<   作成日時 : 2018/07/12 18:53   >>

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ロックの歴史を語る上でハードコア・パンクに触れないわけにはいかないのですが、わたくし生粋のパンクスでは無いので割愛……すみません(UKハードコアの原点であるディスチャージに触れないロック史はありえない、なんて説も見たことがあるわけですが)。私の足りない知識でざっくり説明すると70年代ロンドン・パンクをさらに過激に、速く、短く、うるさく演奏したハードコア・パンクなるものが生まれ、それこそ代表がディスチャージ。それとほぼ同時にアメリカでもハードコア・スタイルのパンクが各地で生まれます。バッド・ブレインズ、ブラック・フラッグ、マイナー・スレットが御三家でしょうか。
デッド・ケネディーズもこのあたりか。『アメリカン・ハードコア』というドキュメンタリー映画で、「セックス・ピストルズみたいに過激なバンドをやりたかったが知った時には既に解散して海の向こうのイギリスのパンクは終わっていた、なら俺達がもっと凄いバンドやってやる!」みたいな説明がなされていた記憶があります(いつもながらうろ覚えです)。


さて、時は80年代でありまして、ヘア・メタルやMTVポップス全盛期。(バッド・ブレインズはメジャーから出したらしいですが)この時代に、自分達(バンドやその仲間たち)の手で録音・製造されただろうこのウルサいハードコア・サウンドはアンダーグラウンドでは力の有り余った、感情のやり場のない一部の若者たちの間で人気を得ますが、ライブでは暴動が起きるなど問題も多く(この辺も『アメリカン・ハードコア』で触れられていた)次第にシーンは収束していきます(もしくは、マイナー・スレットのスタイルのハードコアがジャンル化しストレート・エッジやユースクルーになったりとか、細分化もあったことだろう)。
しかしこのハードコア・パンクに刺激を受けながら、ハードコア・パンクとはまたちょっと違ったサウンドを奏でるバンドも出てきたようです。

例えばハスカー・ドゥというバンドは初期は典型的な速くてうるさいハードコアだったのですが、次第にそこに切ないメロディーを織り交ぜたりアコギ入れたり、メロディアスになっていったのですね。そのバンドの影響を直に受けたのがピクシーズとこのダイナソーJRといったバンド。
他にもハードコアパンクとは少し距離がある(気がする)けど初期パンク的ビートにフォーク・ロックやサイケを合体させたR.E.M、即興やノイズで実験的なロックをやっていたソニック・ユースなどがアンダーグラウンドから出てきて、まぁ、こういうのがオルタナティヴ・ロック(主流とは違う、もう一つのロック、みたいな意味だと思われる)と後に呼ばれることになり、彼らの下の世代でドカンと売れてしまったのがニルヴァーナ、という話になるんですね(先の話ですが)。


というわけでこの選盤は80年代米国アンダーグラウンド/オルタナティヴ・ロック、ニルヴァーナ前夜に触れないとな、という理由からです。
ソニック・ユースの『デイドリーム・ネイション』か『GOO』でええやん(特に後者のジャケットは有名)、それかピクシーズだろ、という声が聞こえてきますが、遠くから聞こえる工場の騒音のようなホワイト・ノイズを垂れ流すソニック・ユースよりもダイナソーのほうがメロディーがあって聴きやすくないですか?疾走感もあるし。
ピクシーズも突然絶叫したりして「???」じゃないですか!そう思いませんか!!少しひねくれましたか?
ハスカー・ドゥが取り組んだメロウなハードコア・サウンドを更に推し進め、そこにパンク界では禁断のギターソロをぶち込み、ローファイ過ぎるファズ・ギターをまき散らしながら、そこにニールヤングのような鼻にかかった細い声が乗るインディー時代のダイナソーJRいいじゃないですか。この2ndはファン人気の1枚らしいですよ。代表作は91年『グリーン・マインド』ですがあれはキャリアの中でも一風変わったレベルのポップな作風だから…。ダイナソーの音のイメージってそれ以降のほうが爆音て感じするんですが、この録音とファズがあまりにひどい時期もいいでしょ、これこそ当時のアンダーグラウンド。ハードコアを出自としながらも、こういう人達が音楽性を広げていったおかげで今でいうナードなギターロック的音楽もある、と考えれば(それの原点的なバンドはUKを含めてもいくつもいそうだけども)偉大だし、なんなら今でも実質やってること変わらないままダラダラ続けて(一度解散はしてるが)ツアーして食ってってるのも羨ましい。




キュアーのカバー。


再結成後の比較的最近のライブ映像だけど。

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